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どの歯に生じた虫歯も放置してはいけませんが、特に上顎の奥歯に生じた虫歯を放置するのはNGです。理由は、奥歯の虫歯を末期まで進行させてしまうと、上顎の上にある空間に虫歯菌が侵入して、悪さをする危険性があるからです。そうなると歯痛が辛いどころでなく、さまざまなイヤな症状が表れるようになりますので、必ず早いうちに歯医者に行くようにしましょう。
まずは「上顎の上にある空間」とは一体何のことなのか、解説していきましょう。
上顎の上には、4種類の空洞、合計で8つの空洞が広がっています。
それぞれの位置と名前は、小鼻の横にある上顎洞(じょうがくどう)、目頭の辺りにある篩骨洞(しこつどう)、眉頭の上にある前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞の奥にある蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)です。4種類の空間はそれぞれ左右に1つずつありますので、合計で8つとなります。
4種類の空洞のうち、いずれかの空洞の粘膜が炎症を起こして膿がたまる病気を、副鼻腔炎と言います。
厳密には、炎症を起こしたところが上顎洞ならば上顎洞炎、篩骨洞ならば篩骨洞炎、前頭洞ならば前頭洞炎、蝶形骨洞ならば蝶形骨洞炎といいます。
副鼻腔炎という病名に聞き慣れない人でも、蓄膿症と言われればピンとくるでしょう。
ちょっと解説が長くなってしまいましたが、4つの副鼻腔炎のうちで、上顎の奥歯の虫歯放置がまねきやすいのは上顎洞炎です。上顎洞炎は風邪や花粉症も原因になりますが、歯が原因で発症した場合を、歯性上顎洞炎といいます。
なぜ他の歯ではなく、上顎の奥歯の虫歯が、この病気のリスクファクターになるのでしょうか。
その理由は、奥歯と上顎洞は近い位置にあるためです。詳細には、上顎洞は奥歯のほぼ真上※に位置しています。そのため虫歯が重症化すると、虫歯菌が侵入しやすいのです。
※厳密には、上顎洞は上顎の第三大臼歯~第二小臼歯の真上に位置しています。
歯の表面がわずかに溶けた程度の軽い虫歯ならば、上顎洞炎症を発症することはありません。
しかし長いこと虫歯を放置すると、虫歯菌がどんどん奥深くまで浸食していき、ついには上顎洞にまで達するようになるのです。
上顎洞炎を発症すると、鼻づまり、食べ物の味や香りを感じなくなる、鼻水が黄色くなる、頭痛がする、目の奥が痛い、歯の根元が痛い、自分で鼻の奥が臭いと感じるなど、さまざまな不快症状が表れるようになります。慢性化・重症化すると鼻茸(白い水ぶくれ)ができたり顔が腫れ上がったりすることもあります。
上顎洞炎の大半は、風邪や花粉症が原因で発症します。
奥歯の虫歯が原因で発症にいたるケースは、全体の20%ほどと言われています。風邪や花粉症に比べると少ないですが、リスクがある以上は、早目に歯科治療を受けて元凶を取り除いておくべきと言えます。
上顎洞炎の原因が、奥歯の虫歯の場合は、歯科にて抜歯治療を受けることになります。
奥歯を抜いたら、その穴から殺菌効果のある抗生物質を入れて、上顎洞のなかを綺麗に洗浄します。
奥歯の穴は、時間が経てば自然に歯茎が狭窄して塞がりますが、穴が大きい場合はふたたび菌が入って再発の恐れがあるので、縫合して完全に塞ぐ処置をとります。
鼻茸ができているほど重症の場合は、手術が必要になることもありますから、軽度のうちに治療を受けに行くようにしましょう。
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