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積極的に虫歯治療を受けたいと思う人や、歯医者に行くのが好きという人は、おそらくあまりいないでしょう。多くの方は、これとは真逆の意見をもっていると思います。しかし歯科治療を受けるべき時に受けないでいると、恐ろしい事態をまねくこともあるので注意が必要です。ここでいう恐ろしい事態とは…大切な命を落としてしまう事態です!
たかが虫歯を放っておいただけで?と眉をしかめるかもしれませんが、実は虫歯の放置を原因とする死亡例は、決して少なくないのです。以下に、テレビ番組やネットニュースなどのメディアで取り上げられた、衝撃的な実話を2つ紹介します。
その男性は、仕事のストレス解消にお酒を飲むのが日課になっている、ごく普通の会社員でした。
ある日、左側の奥歯に痛みを覚えるようになります。しかし常時ではなかったため、歯医者に行かずに放置していました。ところが、徐々に男性の体に、虫歯の痛みに加え頭痛・嘔吐といった不調が表れるようになっていきます。それでも虫歯治療を受けずにいた結果…男性は、不幸にも命を落としてしまいました。
死因は「脳静脈血栓症」。脳の静脈血管にまで、虫歯菌の侵入が及んだ結果です。
虫歯菌が付着したせいで血管が炎症を起こして狭窄し、さらにそこに血栓が生じたため、血流が停滞して脳組織が壊死してしまったのです。
通常なら健康体であれば、脳の静脈血管にまで虫歯菌が到達するようなことはありません。
到達して悪さをする前に、免疫細胞に退治されてしまいます。また脳の血管に血栓が生じて、血管が塞がれてしまうようなこともありません。当たり前ですが、体内において血液は流動しているものだからです。
しかしこの男性の場合、話は別になります。
虫歯菌到達や血栓発生をまねく悪要素を、運悪くどちらも持ち合わせていました。その悪要素とは、「虫歯を永く放置していた」「日々の暴飲や不摂生がすぎて、血液がドロドロで免疫力も落ちていた」の2つです。
この2つが、「脳静脈血栓症」を発症させるまでの過程は次の通りです。
虫歯の長期放置で限界まで悪化
→虫歯菌が血管内に侵入
→免疫機能低下のため殺菌されず、脳静脈にまで到達
→静脈血管の炎症と狭窄を引き起こす
→ドロドロの血液が血栓となり狭窄箇所をふさぐ
→脳の壊死。
ちなみに男性が病院に運ばれた時には、すでに脳の約50%が機能停止していたそうです。
次は、イタリア領のシチリア島・パレルモに住んでいた女性の実話です。
その女性もやはり、然るべき治療を受けずに虫歯を長期放置していたために、命を落としてしまいました。
死因は、万人が恐れる「敗血症」です。
「敗血症」は、細菌に毒された血液が全身にまわり、DIC(体のあちこちに小さな血栓ができること)やDICによる多臓器不全などを引き起こす感染症です。なお発症・死亡には、虫歯の放置だけでなく、女性の免疫力が著しく低下した状態にあったことも一因しています。
この病気の発症にいたるまでの過程は、次の通りです。
歯科治療の拒否により、虫歯が限界まで悪化
→顎骨の骨髄にまで虫歯菌が及び、病巣ができる
→血液中に虫歯菌が入る
→病巣からの菌侵入が続き、免疫機能が破たんする
→菌が増殖して血液が腐る
→敗血症の発症。
2人とも悪条件が重なったとはいえ、こんな形で生涯を終えることになるなんて、思ってもみなかったでしょう。虫歯の放置は、単に痛みで快適な日常生活を送れなくなるだけでなく、自分の寿命を左右する一大事にも発展し得るのです。早急に歯科治療を受けに行くことがいかに大切であるか、これでお分かり頂けたと思います。
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