知らずに虫歯を放置しているかも！？レントゲン写真で要チェックしよう

無意識に虫歯を放置してしまっているかも？

虫歯の放置が、意識的ではない場合もあります。つまり自分で虫歯があるという事実に気付いておらず、知らず知らずのうちに虫歯を放置する形になってしまっているということです。
はっきり痛みを感じたり明らかに歯に穴があいていたりしなければ、虫歯は自覚しにくいものです。
しかしきちんと自覚して早目に対処しないと、抜歯治療しか選択肢がなくなるまでに悪化してしまうこともありますから、日頃から歯の健康を意識することが大切です。

虫歯は、視診やレントゲン写真で明確に分かる

虫歯のできる場所や、虫歯の進行度は、その時々によって異なります。
前歯の表面や下顎の奥歯が目に見えて黒くなっていたり穴があいていたり、ズキズキした強い痛みが生生じていたりすれば、はっきり「かなり進行している虫歯があるな」と自分で分かるでしょう。

しかし自分では見えない上顎の奥歯が虫歯になっていたり、自覚症状がたまに甘い物がしみる程度というのであれば、まず虫歯だとは気が付かないものです。

何となく違和感はあるけれど、それが気のせいなのか本当に虫歯があるせいなのか分からない。
また有るとしたら、一体どの歯が虫歯になっているのか判断がつかない…。
そんな場合は、歯科医に視診してもらい、さらにレントゲン写真を撮影してもらうのが一番、今の歯の健康状況を正確・明確に知ることができます。

素人には分からなくても、プロが見れば一目瞭然

歯科医の視診で虫歯を発見できるのは、歯鏡（しきょう）など専門器具を使って、さまざまな角度から歯を見ることができるからです。もちろん、歯科医が歯に関するプロフェッショナルであることも大きいです。歯科医は数多くの症例を診てきていますから、「この歯の黒い点はただの汚れか虫歯か」といった素人では判断の難しい症状でも、正確に診断を下すことができます。

レントゲン写真で、虫歯以外の多くの事も分かる

視診のほかレントゲン撮影も行うと、虫歯の有無のほか虫歯の箇所や進行度なども、詳しく知ることができます。レントゲン写真の見方についてですが、健康な歯はやや透明感のある白色に写ります。虫歯があると、その箇所が黒っぽい影となって映ります。

エナメル質が少し脱灰している程度の初期虫歯の場合は、素人目では判断ができません。
しかし熟練のプロつまり歯科医が見れば、はっきり虫歯だと分かります。
食べ物がしみる感覚や強い痛みを自覚するほど進行している虫歯ならば、患部が大きく黒く映るので、素人でもはっきり虫歯だと分かります。

レントゲン写真で知ることができるのは、虫歯の症状だけではありません。
歯に詰め物や被せ物をしているか、インプラントなど人工歯を入れているか、歯周病で顎の骨が吸収されている様子、歯茎のなかに埋まっている親知らずの存在、虫歯の放置を起因とする歯根嚢胞（歯根の先に膿入りの袋ができること）等々、たいへん多くのことを知ることができます。

～ レントゲン写真の見方 ～

• 健康な歯……　やや透明感のある白色
• 歯髄（神経や血管のある場所）……　歯根の中心にグレーの線が通っているように映る
• 虫歯……　患部が黒い影として写る
• 詰め物やインプラントなど人工物……　透明感がなく真っ白に映る
• 歯周病……　歯と歯のすき間が黒く、顎の骨が沈んでいるように映る
• 歯根嚢胞……　歯根の下に、黒くて丸い影が映る

虫歯チェックで、他の病気を発見できることも！

虫歯の確認をするつもりで撮ったレントゲン写真に、思いもよらなかった他の病気が写し出されていたというのは、よくあることです。予想外の病気が発覚した時はショックを受けるものですが、気付かずに放置して悪化させ、痛みを伴う治療や高額な治療費を余儀なくされる状況になるよりは、ずっと良いことと言えるでしょう。

ぜひこの記事を読んだのを機に、自分が虫歯を放置している状態にないか、また虫歯のほか何らかの病気も隠れている可能性がないか、歯医者に診てもらいに行ってください。

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